大井川鐵道、元東急7200系を導入…月末に撮影・見学会

鉄道 企業動向
7200系電車導入記念の撮影・見学会を開催する大井川鐵道のウェブサイト。十和田観光電鉄から元東急の7200系2両を購入した。
  • 7200系電車導入記念の撮影・見学会を開催する大井川鐵道のウェブサイト。十和田観光電鉄から元東急の7200系2両を購入した。
  • 7200系の大半は地方私鉄に譲渡された。写真は豊橋鉄道で運行されている元7200系の1800系。「ダイヤモンドカット」と呼ばれる「く」の字に折れ曲がった運転台の形状が特徴だ。
  • 大井川鐵道が十和田観光電鉄から購入した7200系は車両の両端に運転台が付いている。一方は製造時から付いている「ダイヤモンドカット」の運転台だが、もう一方の運転台は十和田観光電鉄が東急から購入した際に追加されたもので、その形状も平面になっている。写真は十和田観光電鉄で運用されていた頃の7200系。

大井川鐵道はこのほど、十和田観光電鉄から購入した7200系電車2両を導入した。2月28日には、運用開始を記念した撮影・見学会を千頭駅(静岡県川根本町)で行う。

7200系は元・東京急行電鉄(東急)の電車。1967年から1972年にかけて53両が東急線に導入された。アルミ車体の試作車2両を除いてオールステンレス車体を採用しており、先頭部が「く」の字に折れ曲がった形状(ダイヤモンドカット)が特徴となっている。

1993年以降は地方私鉄への譲渡が進み、三沢(青森県三沢市)~十和田市間14.7kmの鉄道路線を運営していた十和田観光電鉄も2両を購入。改造により車両の両端に運転台が設けられ、2002年から運用を開始した。その後、十和田観光電鉄の鉄道路線が2012年に廃止されたことから、大井川鐵道がこの2両を購入した。

2月28日の撮影・見学会は、11時から13時45分まで開催。11時から11時30分までは2両編成の撮影会になり、11時40分から12時10分までは編成を分割して2両を並べた姿での撮影を行う。昼食時間(フリータイム)は1両を5番線ホームに留置して車内で休憩できるようにする。最後は13時から13時45分まで、ピットに1両を留置して床下機器などの見学を行う。また、撮影・見学会終了後に運行する千頭14時35分発の金谷行き普通列車は7200系を使用する。

当日有効のフリー切符のうち、「大井川自由キップ」「寸又峡フリーキップ」「閑蔵・接岨周遊券」のいずれかを所持している人が撮影・見学会に参加できる。これらの切符を所持していない場合、千頭駅構内の一部の場所で立入制限が行われる。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集