「爆弾を仕掛けた」…マラッカ海峡の海賊、タイのタンカーから重油奪う

【マレーシア、タイ】シンガポールからタイ南部クラビ県の発電所に向かっていたタイ船籍のタンカー「LAPIN」がマラッカ海峡近くでインドネシア人とみられる海賊に襲撃され、積み荷の重油などを奪われた。船長以下タイ人乗組員15人にけがはなかった。

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【マレーシア、タイ】シンガポールからタイ南部クラビ県の発電所に向かっていたタイ船籍のタンカー「LAPIN」がマラッカ海峡近くでインドネシア人とみられる海賊に襲撃され、積み荷の重油などを奪われた。船長以下タイ人乗組員15人にけがはなかった。

 「LAPIN」はタイの海運会社スムーズシーのタンカーで、発電用の重油2000トンを積み、12日午後5時ごろ、シンガポールを出港した。翌13日午後8時ごろ、「LAPIN」に接舷したスピードボートから、武装した男6―8人が乗り込み、乗組員14人を食料庫に監禁した。武装グループは船長を脅し、船をスマトラ島方面に向かわせ、約2時間後に洋上で落ち合った別の貨物船に、重油や「LAPIN」の燃料の軽油を移し替えた。乗組員のスマートフォンやパソコン、衣類、食料なども奪った。

 武装グループは「LAPIN」の乗組員15人全員を縛り上げ、「船橋に爆弾を仕掛けた」「4時間以内に動いたら爆発する」などと脅し、14日午前4時ごろ、退船、逃走した。

 乗組員は約2時間後、縛めを解き、船をタイ領海に向かわせ、15日朝、タイ南部サトゥン県沖に到達したところで、タイ当局に救助を要請。現場に急行したタイ海軍の艦艇に救助された。

 タイ海軍と警察は16日、「LAPIN」船内を捜索。爆弾とみられるものを発見、回収したが、調査の結果、偽爆弾であることが判明した。

マラッカ海峡近くで海賊 タイのタンカーから重油奪う

《newsclip》

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