ボーイングは、海上監視航空機(MSA)プログラムのミッション・システムに関する地上・飛行試験を完了し、顧客向けデモフライトの準備を整えたと発表した。
MSAは、「P-8A ポセイドン」と空中警戒管制システム(AWACS)Block40/45のミッション・システムを採用した多機能海上監視プラットフォーム。
機体は、中型ビジネスジェットで、低リスクで高機能な情報収集・監視・偵察(ISR)ソリューションを提供する。将来的に見込まれているミッションには、海賊対策や不法入国監視、排他的経済水域対策、沿岸・国境警備、長距離捜索・救助など。
今回完了したミッション・システム試験は、昨年の耐空性能実証試験に続くもの。数百のシナリオをもとに、自動識別システムやレーダーをはじめ、電子光学赤外線カメラや通信無線データリンク、通信情報収集システム、電波探知装置(ESM)などの性能を確認した。
見込み顧客向けのMSAのデモフライトは数か月後に開始される予定。