【Q by Aston Martin】アストンの特別注文車、“Q”に込められた意味

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アストンマーティンラゴンダリミテッドQ and VIPセールスゼネラルマネージャーのマシュー・ベネット氏
  • アストンマーティンラゴンダリミテッドQ and VIPセールスゼネラルマネージャーのマシュー・ベネット氏
  • Q by Aston Martin
  • Q by Aston Martin
  • アストンマーチンDBR1(左)とCC100 speedster concept(右)
  • アストンマーチン CC100 speedster concept
  • Q by Aston Martin
  • アストンマーティン赤坂 Qスペース
  • アストンマーティン赤坂 Qスペース

アストンマーティンのビスポーク(特別注文)システム、Q by Aston Martinの名称は007シリーズをイメージするかもしれないが、そうではないという。

アストンマーティン ラゴンダリミテッドQ and VIPセールスゼネラルマネージャー、マシュー・ベネット氏は、「クオリティとユニークさを求めてQと名付けられたのだ」という。

「デザイン性や質感をユニークに仕上げ、他のブランドでは発想できないような個々の部分で作り上げるという意味でQと名付けた」(ベネット氏)

このQは具体的にどこまで対応が可能なのか。ベネット氏は、「何らかのリストを提示するとその範囲での選択になり、限りが見えてしまう。そういうオーダーの仕方ではなく、お客様が何を求めているかを聞き出して、それに応えるということがとても重要で、リミットはない」という。「もちろん法的な部分や規制はあるが、それ以外の要望はなるべく聞き出して、お客様の要望通りのものを実現させていく。これはQのプロセスでの最も重要なことだ」と述べる。

また、「お客様と一緒に、昔のアストンマーティンや、あるいは建物などからインスピレーションを得てスケッチをしながら、新たなクルマを作り出すことも可能だ。それはもちろんレアなことだが、可能である」とベネット氏。つまり、法規等さえクリアできればワンオフモデルも製作が可能なのだ。

その一例として、「『DBR1』をモチーフにした『CC100 speedster concept』もQの作品のひとつだ」とし、「クルマをキャンバスと見立ててその中にお客様の好みや要望を描いていくというイメージで考えてもらうとわかりやすいだろう。クルマ以外の様々なものからインスピレーションを得たものをデザインに生かしていくことで、お客様が一番求めていることを実現するのが我々の仕事なのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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