スズキと日産、インド工場生産分を成長するアフリカ市場へ輸出

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新工場設立し拠点に
2013年実績で世界6位の自動車生産国となっているインド。そこに生産拠点を置く日本の自動車各社が、アフリカ向けの輸出拠点として活用する動きが顕著だ。

スズキはインドのグジャラート州に四輪車生産子会社「スズキ・モーター・グジャラート社」を設立し、西岸部に工場を建設中。2017年に稼働予定で、北アフリカなどに、小型車を出荷する。一方、日産自動車は南部にある工場から、南アフリカに出荷する。

将来の有望市場に期待
国際自動車工業連合会(OICA)によると、アフリカの新車販売台数は年間約165万台で、毎年5%程度のペースで成長している。自動車の普及率は低く、ブラジル、ロシア、インド、中国などに続く将来の有望市場として期待が高まっている。

先進国を中心に頭打ち感が強い自動車市場において、アフリカ大陸は魅力的。その市場に車両を投入するに当たり、東南アジアに比べて地理的にアフリカに近いインドに目を向けた。

また、インドには低価格車や小型車の生産基盤が集積しており、低価格車が主体のアフリカ市場に輸出する上で好都合だという状況にある。

南アの中産階級向けも
スズキはインド国内市場で最大手。これまで、北部内陸のハリヤナ州にある2工場で輸出車を生産し、そのうち3割弱をアフリカに出荷していた。輸出港により近い、西部のグジャラート州に工場をつくることで年間25万台の生産能力を整え、アフリカへの輸出を増やす。

一方、日産は2014年2月、インド南部のチェンナイ工場で新興国専用ブランド「ダットサン」の生産を始めた。この中で、小型車の「ダットサンGO」を南アフリカに供給し、小型車の輸出を増やす。

ダットサンは、南アフリカの中産階級向けに復活した日産のブランド。インド、インドネシア、ロシアに続き、ダットサンを投入する4番目の市場となった。10万ランド以下という価格設定で、初めて自動車を購入する層を狙った。

(画像はプレスリリースより)

スズキ、日産がインド工場をアフリカ輸出拠点に活用

《アフリカビジネスニュース》

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