防衛省は、2015年度予算案で、日本周辺海空域の情報収集・警戒監視態勢を強化する一環として潜水艦を16隻から22隻体制に増強するため、「そうりゅう」型11番艦(2900トン)を1隻建造する。
予算案には、「そうりゅう」1隻の建造費として643億円を計上した。「そうりゅう」にはリチウムイオン電池を新たに搭載することで、これまでの「そうりゅう」型潜水艦に比べて水中持続力を向上させる。
また、日本の弾道ミサイル対処能力の総合的な向上を図り、防護体制を強化するため、イージス・システム搭載護衛艦を建造するとともに、2隻目のイージス・システムをあわせて調達することで、実質的にイージス・システム搭載護衛艦の2隻を建造に着手する。予算案には1680億円を計上した。
さらに、対空、対水上レーダ用の空中線(アンテナ)を共用化し、小型化を図るとともに、各種センサの連携により、性能を向上した、新たな護衛艦用レーダシステムの研究に33億円を計上した。
新たな護衛艦建造に向けて、性能を確定させるために必要となる調査研究に3億円を計上した。