埼玉自動車大学校は「オートサロン」に毎回車のカットモデルを展示している。今回のホンダ『フィットハイブリッド』は4台目。これまでにトヨタ『プリウス』、『アクア』、日産『リーフ』をつくってきた。
その作業は大変そのもので、完成車をすべて分解し、のこぎりを使って切断。もちろん機械を使わず、すべて手作業だ。そして、切断した部品をうまく組み上げた。できあがるまでに4か月の歳月を要した。
「フィットはこれまで作業した車の中で、一番苦労しました。特にミッションがそうで、うまく切断するために、後ろから切らなければならなかった」と同校の関係者は説明する。昨年12月にできあがったばかりのカットモデルを栃木県芳賀町にある本田技術研究所で披露したとのことだが、その出来映えにホンダ関係者も驚いたという。
来年のオートサロンにも新たなカットモデルを展示する予定で、VW『ポロ』がその候補に挙がっている。