欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは2015年1月12日(日本時間1月12日夜)、米国で開幕するデトロイトモーターショー15において、コンセプトカーの『クロスクーペGTE』を初公開する。
同社は2013年1月、デトロイトモーターショー13に、『クロスブルーSUV』を出品。その発展形として2013年春、上海モーターショー13では、『クロスブルークーペ』をワールドプレミアした。
デトロイトモーターショー15で初公開されるクロスクーペGTEは、一連のコンセプトカーの最新モデル。フォルクスワーゲンが北米市場に投入を予定しているSUVの姿を提示する。
フォルクスワーゲンは2016年末から、米国テネシー州のチャタヌーガ工場において、7シーターの中型SUVの生産を開始する計画。最新コンセプトカーのクロスクーペGTEには、新型SUVの表情を反映させた。
車名の「PHV」が意味するように、パワートレインはプラグインハイブリッド(PHV)。エンジンは直噴3.6リットルV型6気筒ガソリン「VR6」で、最大出力276hpを発生。2個のモーターを組み合わせ、4輪を駆動する。エンジンとモーターを合わせたトータル出力は355hp。強力なPHVシステムを得たクロスクーペGTEは、0-96km/h加速を6秒で駆け抜け、最高速は210km/hに到達する。
二次電池は、蓄電容量14.1kWhのリチウムイオンバッテリー。EVモードでは、最大で34kmをゼロエミッション走行できる。その効果もあり、およそ30km/リットルの燃費性能を備えている。