エボラ出血熱死者7000人超え
リベリア、シエラレオネ、ギニアの西アフリカの3か国で現在も流行が続いているエボラ出血熱について世界保健機関が感染状況を取りまとめた。エボラ出血熱の感染や感染疑いで亡くなった人が、感染が拡大している3カ国で7000人を超えたと発表した。
世界保健機関は西アフリカ3カ国(リベリア、シエラレオネ、ギニア)でエボラ出血熱感染者の最新状況を20日までにまとめた。
最新状況によるとこの3か国で感染やその疑いのある人は、合わせて1万9031人で、このうち死者は7000人を超えて7373人となった。現在感染拡大の勢いが弱まって終息宣言をしている地域もあるものの、依然として各国で感染者が増え続けている状況がある。
こうしたなか、国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は18日から西アフリカの各国を訪れエボラ出血熱の状況を現地で確認している。
シエラレオネで患者の治療センターを視察したあと、「われわれは感染を終息させるまで立ち止まることは許されない」(NHKより引用)と強調した。これからもエボラ出血熱と人類の戦は続きそうだ。
エボラ出血熱治療薬臨床開始
エボラ出血熱との戦いが続くなか、ギニアで富士フイルム株式会社のグループ会社、富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン(一般名ファビピラビル)」のエボラ出血熱患者への投与がギニアで18日始まった。
エボラ出血熱の治療薬としては未承認ながら、すでに治療でも使われた事例もあり、今回大規模な臨床試験が始まった。効果が認められれば、初のエボラ出血熱治療薬となる。
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