11月下旬に岩手県奥州市内の国道4号で路肩に停車していたパトカーに追突する事故を起こし、聴取中の男性と警官2人を死傷させた53歳のトラック運転手の男について、盛岡地検水沢支部は12日までに自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)の罪で起訴した。
問題の事故は2014年11月27日の午後11時20分ごろ発生している。奥州市前沢区古城付近の国道4号(片側1車線の直線区間)で、道路左側の路肩に駐車していたパトカーに対し、後ろから進行してきた大型トラックが追突。パトカーは中破し、後部座席で交通違反の事情聴取を受けていた73歳の男性が死亡。前席の岩手県警・水沢署員2人も重軽傷を負った。
警察はトラックを運転していた青森県東北町内に在住する53歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕したが、後の調べで事故当時は居眠り運転をしていたことが明らかになった。
検察では「過労が原因で居眠り運転となった」と判断。1人死亡を受け、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)の罪で起訴している。