JAL、環境研究所など、大気観測プロジェクトでボーイングのテストに参加

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CONTRAILプロジェクト、ボーイングが実施している「ecoDemonstrator787フライトテスト」に参加
  • CONTRAILプロジェクト、ボーイングが実施している「ecoDemonstrator787フライトテスト」に参加
  • モジュール化して搭載される大気観測装置

国立環境研究所、気象研究所、ジャムコ、日本航空(JAL)、JAL財団が共同で進めている航空機による大気観測プロジェクト(CONTRAILプロジェクト)は、ボーイングが実施している「ecoDemonstrator(エコデモンストレーター)787フライトテスト」に参加すると発表した。

今回はボーイングがecoDemonstrator787のフライトテストを実施する間、3種類の測定機器を搭載して上空の大気を観測し、データを収集・分析する。装置は、航空機の飛行中に外気のCO2濃度を連続して測定する装置「CME」(CO2濃度連続測定装置)や、あらかじめ決められた12地点で外気を採取する装置「ASE」(自動大気採取装置)、航空機の飛行中にCO2に加え、メタン(CH4)濃度も連続して測定できるMME(温室効果ガス連続測定装置)。

ボーイングは、環境にやさしく効率的な航空技術の実証実験を目的に、ecoDemonstratorプロジェクトを進めている。今年は、ボーイングが所有する787-8型機を使用して、25以上の新技術のフライトテストを実施する。

ecoDemonstratorプロジェクトにより、航空機の効率向上や騒音・排出ガス低減のための技術の試験、改良、実用化を加速させえうのが目的。日本で航空機による大気観測を続けているCONTRAILプロジェクトでは、新開発の測定装置を含む温室効果ガス測定機器を、今年のecoDemonstrator787に搭載し、上空の大気観測をする目的で、フライトテストに参加する。

《レスポンス編集部》

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