ホンダが12月1日に発売した新型ハイブリッドコンパクトセダン『グレイス』は、『フィット』がベースになっているが、開発責任者を務める本田技術研究所の広瀬敏和主任研究員は「セダンなのでリア席の乗り心地の上質さに一番こだわった」と明かす。
広瀬氏は「基本のプラットフォームはフィットと同じだが、リアサスペンションに液封コンプライアンスブッシュを入れている。これはヨーロッパ向け『シビック』に入れている技術で、それを入れることでフィットとのヒエラルキーをしっかりつけている」と説明。
さらに、ひざ周りにゆったりとした空間を造るため、ホイールベースは60mm延長。これにより5ナンバーサイズながら、「リア席の空間は競合車に対して体感でもわかる圧倒的な差を持ち、さらに2クラス上のセダンに対しても広いパッケージとなっている」という。
また「トランク容量は各部の寸法を最大に広げ、床上床下合わせて430リットルを確保している。また5ナンバーハイブリッドセダン唯一のトランクスルーにより長尺荷物の積載も可能になる」とも話していた。