トヨタ自動車は衝突回避支援や車線逸脱警報など予防安全技術のパッケージである「Toyota Safety Sense」(トヨタ・セーフティ・センス)を、日米欧を中心に2015年から順次乗用車に設定し、普及を加速させる。
この技術パッケージには普及版でコンパクトカー向けの「Toyota Safety Sense C」と、ミディアム・上級車向けの「Toyota Safety Sense P」の2タイプがあり、自動ブレーキによる衝突回避支援や車線を逸脱した時の警報などがセットされている。ただ、富士重工業(スバル)の「アイサイト Ver.3」やホンダの「ホンダセンシング」に採用されている車線維持をステアリング制御でアシストする機能はない。
この点について安全技術担当の吉田守孝専務役員は「今回は安全技術をパッケージ化することに特化した」と説明する。富士重とホンダの車線維持機能は65km/h以上の走行時に機能するもので、自動車専用道路で“自動走行”を楽しむという要素もある。トヨタも「技術的には問題なく展開できる」(吉田専務)ものであり、今後はミディアム・上級車向けの「Toyota Safety Sense P」にオプション設定していくという。投入時期は明らかにしていない。