2014年1-10月の円安関連倒産、前年比2.2倍増…東京商工リサーチ

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円安関連倒産月次推移
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東京商工リサーチは、10月の円安関連倒産をまとめた。

10月31日、日銀による追加金融緩和策の決定を受け、円相場は急落。11月6日に一時1ドル=115円台まで円安が進み、2007年11月以来約7年ぶりの円安水準になった。

急速な円安の動きは、輸出企業を中心に収益を押し上げる効果がある一方、海外からの輸入に頼るエネルギー、資源、食料品など幅広い分野で価格を押し上げて、影響が広がり中小企業の倒産も急増。2014年10月の円安関連倒産は24件(前年同月比26.3%増、前年同月19件)発生した。

円安関連倒産は、2014年1-10月で累計238件(前年同期比120.3%増、前年同期108件)にのぼった。産業別では、貨物自動車運送業など運輸業の88件(構成比36.9%)が最多で、一時より下落したが高止まりする燃料価格が影響した。次いで、製造業49件(同20.5%)、卸売業44件(同18.4%)、サービス業他22件(同9.2%)、小売業15件(同6.3%)と幅広い業種に広がっている。

《纐纈敏也@DAYS》

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