トヨタ自動車は11月5日、2015年3月期の第2四半期累計(4-9月期)連結決算を発表し、通期業績予想を上方修正した。純利益は従来比で2200億円増額の2兆円(前期比10%増)に修正した。
過去最高で初めて2兆円に届く。日本やアジアの市場不調で通期の連結販売は5万台少ない905万台(0.3%減)に見直したが、円安効果や原価低減などで収益を伸ばす。営業利益は2000億円多い2兆5000億円(9%増)に修正した。
為替レートは下期1ドル105円を前提としており、今後更に利益が上ぶれする可能性が高い。第2四半期累計は、連結販売が前年同期から横ばいの約448万台となり、営業利益は8%増の1兆3519億円と、同期の最高を更新した。
東京本社で記者会見した小平信因副社長は上方修正について「円安方向の為替変動が大きな要因だが、固定費の増加に対する原価改善や営業面の努力など様々な要因による」と述べ、取引先を含む取り組み成果も大きいとの見方を示した。