【トヨタ エスクァイア 発表】角度によって見え方が違うフロントグリル

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トヨタ『エスクァイア』は、『ノア』をベースに高級、上質、そしてモダンさをプラスしてデザインされた。その特徴が最も表れているのはフロントグリルだという。

エスクァイアは縦基調のフロントグリルが採用された。トヨタデザイン本部トヨタデザイン部主幹の高澤達男さんによると、「縦基調のグリルは高級の象徴、定番中の定番の手法だ」と話す。

しかし、「その縦格子それぞれの断面を丸くすると質感は出るが、クラシカルで、飾り立てた印象になってしまう。そこで今回は硬い金属の無垢を研ぎだしてスパッと切ったような格子にすることにより、モダンなテイストを表現した。その結果、カチッという言葉が似合うような硬さのある表現になっている」と述べる。

更にモダンな表現のための工夫が施された。高澤さんは、「このグリルは角度によって見え方が変わるのだ」という。あえてそうした理由は、「5ナンバーサイズにある。そのサイズは極力室内で使うべきで、デザイン代として、フロントグリルの見せ方に使うものではないのだ」と明かす。

では、具体的にどうデザインしたのか。そのポイントは、格子の角度や太さだ。「グリル中央はしっかりと前に出るような、面を感じるような形にして、それ以外は少し細くし、角度を変えて見せることで、少し離れて見ると、中央と左右とで3面折れした立体を感じるデザインになっている」と高澤さん。

「ノアと同じディメンションの中で、上級、高級感と、モダンさを表現することが課題だったので、一番表現できる手法、部位でそのことを示さないと、ユーザーに伝わらない」と考えたのだ。

またフロント部では、ヘッドランプにも工夫がある。「ヘッドランプもノアと基本は共通だが、内部のメッキの色を少し暗くすることによって、グリルとヘッドランプをつなげてひとつのゾーンとして見せている。その結果、縦のグリルだけで見ると、どうしても幅が狭く感じてしまうが、つなげることで横の広がりが強調できている」。また同時に、「フォグランプベゼルをメッキ加飾で囲むことで、ワイドスタンスで低重心に見せているのだ」と特徴を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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