曙ブレーキ工業は10月30日、アセアン地域での競争力強化のために、真岡製作所との合弁で、タイに鋳鉄部品製造の新会社「A&M Casting(Thailand)」を設立したと発表した。
新会社設立は、新中期経営計画「akebono New Frontier 30-2013」の重点施策のひとつである「日米中心から日米欧アジアへのグローバル化の加速」に基づいた取り組みの一環。タイ市場では急激な自動車生産・販売の伸長から一転、足元では低調な生産・販売となっているが、中長期的には自動車用鋳鉄部品の需要は拡大すると予測している。
今後、新会社ではAkebono Brake(Thailand)向けに ブレーキキャリパー用鋳鉄部品を中心として、2017年までは月産600トンを生産し、2018年以降は市場動向を見据えながら、月産1300トンへの拡大を予定。また、タイでの鋳鉄部品の他社への販売も検討していく。
新会社の投資額は22億円を予定。出資比率は曙ブレーキ74.9%、真岡製作所25.1%。