12人負傷の危険ドラッグ事故、同乗者を幇助容疑で書類送検

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今年2月、福岡県福岡市中央区内で乗用車が暴走し、12人が負傷した事故について、福岡県警は21日、運転者に危険ドラッグ(脱法ハーブ)を吸わせたとして、同乗していた36歳の男を危険運転致傷幇助容疑で書類送検した。

問題の事故は2014年2月4日の午後11時15分ごろ発生している。福岡市中央区天神1丁目付近の県道(片側5車線の直線区間)で信号待ちをしていたRVの隣車線に赤色灯を点灯させた捜査車両が停車したところ、RVは突然加速。信号待ちをしていた車両の間を突き進むように暴走を続け、信号無視をして交差点に進入。交差点を挟んだ反対側の歩道に乗り上げ、前方の電柱に衝突した。この事故は車両11台が関係する多重衝突に発展。この事故で12人が重軽傷を負っている。

警察はRVに乗っていた2人が危険ドラッグを吸引していたものと判断し、今月に入ってから運転していた南区内に在住する37歳の男を危険運転致傷容疑で逮捕。同乗者についても同幇助容疑で調べを進めていた。

逮捕された男は聴取に対し、「自分は吸っていないが、同乗者が吸っていたので影響を受けた。故意に吸ったわけではない」と供述し、直接の吸引については否認していた。これに対して助手席に同乗していた男は「吸える状態にして手渡した。車内で2人とも吸った」などと供述しているようだ。

警察は同乗していた男が幇助したものと判断。危険運転致傷幇助容疑で書類送検した。

《石田真一》

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