首都高速道路は過積載車の取り締まり強化の一環として、違反車両の積載物を法定内重量にまで降ろす措置を近く開始する。首都高の菅原秀夫社長が10月22日に開いた定例会見で明らかにした。
首都高では重大事故につながるおそれや道路構造に著しい悪影響を及ぼすことから過積載など車両制限令違反車両に対する取り締まりを実施している。ただ違反車両に対しては「ともかく首都高から降りてもらって、それで終わりだった」のが現状。
このため菅原社長は「一般道路にでても違反は違反なので、これからは積み過ぎたものをその場で降ろしてもらう。これはインパクトがあると思う。日本で初めてだと思う」との方針を示した。
実施時期については「(降ろした積載物などを保管する)場所の問題がある。パーキングエリアや高速道路上のゼブラを活用するなどどこでやるか、あとは警察との連携も大事になる。今、具体的な内容について詰めているところ。なるべく早くやりたい」と述べた。