京成、11月改正でLCCアクセスを強化…平日のシティライナーは廃止

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スカイライナーは早朝・深夜に上下各1本を増発。LCC利用者の利便性向上を図る。
  • スカイライナーは早朝・深夜に上下各1本を増発。LCC利用者の利便性向上を図る。
  • 京成上野~京成成田間のシティライナーは土曜・休日のみの運行になる。写真はシティライナーで運用されているAE100形。

京成電鉄はこのほど、11月8日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。早朝・深夜の成田国際空港(千葉県成田市)へのアクセスを強化し、格安航空(LCC)利用者の利便性向上を図る。一方、シティライナーは土曜・休日のみの運行になる。

東京都心と成田空港を成田空港線(成田スカイアクセス)経由で結ぶスカイライナーは上下各1本増発。新たに成田空港7時28分(土曜・休日7時34分)発~京成上野8時28分(同8時22分)着と京成上野18時20分発~成田空港19時06分(同19時03分)着の列車を設定し、初発の繰上げと終発の繰下げを行う。

京成成田~京成成田・成田空港間を本線経由で結ぶイブニングライナーは1本減らして下り7本とするが、京成成田行き最終イブニングライナーを1時間繰り下げて京成上野23時00分発とし、成田空港行きに変更する。成田空港着は0時10分(土曜・休日0時11分)となり、通勤利用者のほか翌朝のLCC早朝便利用者の利便性向上も図る。

これ以外の成田空港行き一般列車も早朝・深夜輸送を強化する。現行の成田空港行き初発は京成高砂5時03分発~成田空港6時18分(土曜・休日6時21分)着だが、これより早い京成成田5時02分発~成田空港5時10分着、宗吾参道5時25分発~成田空港5時40分着、宗吾参道5時50分発~成田空港6時05分着の3本を普通列車として新たに設定。宗吾参道5時50分発の列車は京成津田沼5時14分発の芝山千代田行き普通から乗換えできるようにする。

深夜は平日に羽田空港21時04分発~成田空港23時35分着の通勤特急、土曜・休日に京成上野21時51分発~成田空港23時20分着の快速を設定し、成田空港行き最終列車の時刻を繰り下げる。

また、京成線との相互直通運転を行っている都営浅草線では、日中時間帯のエアポート快特が大幅に増えて20分間隔(現行40分間隔)の運行となることから、京成も青砥~押上間の快速特急を上下とも40分間隔で新設。現在運行されている40分間隔のアクセス特急とあわせ20分間隔で、都営浅草線内をエアポート快特に種別変更して運行する。これらの列車は青砥駅で本線成田方面からの特急に接続させる。

これにより、ダイヤ改正後は毎時3本の特急全てが青砥駅でアクセス特急か快速特急に接続することになり、京成本線成田方面から都営浅草線方面へは同駅での乗換時間を含む日中の所要時間が最大10分短縮される。京成成田~新橋間は1時間13分(現行1時間23分)、京成船橋~新橋間が35分(現行45分)になる。

千葉線では、4両編成で運行されている平日の京成津田沼7時36分発の千葉中央行き普通と京成津田沼7時45分発のちはら台行き普通を6両編成に変更し、通勤・通学時間帯の混雑緩和を図る。このほか、京成上野~京成成田間で運行しているシティライナーは利用実態にあわせて平日の運行を取りやめ、土曜・休日のみの運行にする。

《草町義和》

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