日本政府観光局(JNTO)が発表した年初8カ月の訪日者数統計によると、マレーシアからの訪日者数は前年比54.0%プラスの14万2300人となった。8月単月では、前年同期比9.6%減少の9900人だった。
JNTOによると、旅行需要の高まるラマダン(断食月)明け休暇が、昨年の8月初旬から、今年は7月に移行したため前年同期比でマイナスとなったが、7-8月期合計は前年同期比25.0%と好調だった。航空会社が8月以降の搭乗分を対象としたプロモーション料金での航空券が販売され、オフシーズンの訪日旅行の需要が喚起された。
JNTOは、9月にクアラルンプールでマレーシア旅行代理店協会(MATTA)により開催された「MATTAフェア」に参加し秋の旅行需要の取り込みを図った。今後のマレーシアにおけるプロモーションとして、現地のムスリム系人気タレントを起用したテレビ番組を作成し、日本の観光魅力や日本国内のムスリム対応を紹介する。