本田財団は9月17日、2014年の本田賞として、γ-TiAl基合金と呼ばれる軽量構造用チタンアルミ金属間化合物の開発に貢献した、ヘルムート・クレメンス博士に授与すると発表した。
本田賞は1980年に創設された科学技術分野における日本初の国際賞。人間環境と自然環境を調和させるエコテクノロジーを実現させた功績に対し、毎年1件の表彰を行っている。ヘルムート・クレメンス博士は本田賞35回目の受賞者となる。
クレメンス博士は、鉱物資源、持続可能な生産・技術、および高性能材料を研究の中心とする、墺レオーベン鉱山業大学の金属物理・材料試験学部長。博士の研究グループと、ドイツの航空エンジン製造会社MTUエアロ・エンジンズなどを含む博士の研究開発パートナーによって開発された合金および製造技術は、次世代先進低排出ガス・低燃費エンジンにとって重要な要素と見なされている。
第35回本田賞授与式は、11月17日に東京・帝国ホテルで開催され、副賞として1000万円がクレメンス博士に贈呈される。