神戸製鋼、米国で自動車用サスペンションアルミ鍛造部品の生産能力を増強

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神戸製鋼所、米国で自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製造能力を増強
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神戸製鋼所は、米国の自動車サスペンション用アルミ鍛造部品を製造するコウベ・アルミニウム・オートモーティブ・プロダクツ(KAAP)が生産能力の増強を完了したと発表した。

同社と三井物産、豊田通商との合弁会社であるKAAPは、北米における自動車サスペンション用アルミ鍛造部品のトップメーカー。これまでメカニカルプレス4台で生産してきたが、足下はフル稼働の状態にあり、今後の需要増に対応するため、溶解鋳造設備1ラインと6300トンメカニカルプレス2台を新たに設置した。

約6600万米ドル(約68億円)を投じて昨春から能力増強工事を進めてきたが、今月工事が完了し、量産稼働を開始した。これにより、KAAPの生産能力は月産28万本から42万本へと従来比1.5倍に増加した。神戸製鋼グループ全体では日本・米国・中国3極合計で月産100万本体制となった。

世界第2位の自動車市場である米国では、今後も自動車生産台数は増加し、2013年の約1600万台から2020年には約1800万台となる見込み。加えて、2025年に向けた燃費規制強化に対応するため、車体軽量化ニーズが加速しており、アルミサスペンションの需要が急速に拡大している。

今後も、米国や中国市場を中心に、アルミサスペンションの需要が拡大する見込み。神戸製鋼は、こうした需要を確実に捕捉するため、各工場の生産能力を増強し、自動車サスペンション用アルミ鍛造部品市場で確固たる地位を築いていく。

《レスポンス編集部》

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