デンソーは8月27日、カーエアコン向け市販コンプレッサーの販売拡大を目的に、中国のコンプレッサーメーカーである合肥達因汽車空調(達因社)に出資したことを発表した。出資日は6月24日で、出資比率は34%。
達因社は、高い品質と豊富な品揃え、コスト競争力で、中国はもとより、北米、欧州、中南米、アジアで幅広く販売を行う市販コンプレッサーメーカー。近年、世界的な自動車保有台数の増加に伴い、交換用の市販コンプレッサーに対するニーズが高まっており、デンソーは市販コンプレッサーの販売拡大を目的に、同社に出資した。
今回の出資により、達因社はデンソー市販用コンプレッサーを生産して、グローバルネットワークを通じて販売する。また、デンソーは継続的な技術サポートを達因社に提供し、市販コンプレッサーとしてトップレベルの品質実現に取り組んでいく。
デンソーは、カーエアコンを自動車メーカーへ直接納入するサプライヤーとして世界各国で事業を展開してきたが、今後は達因社との協業によって市販コンプレッサーの品揃えを充実させることにより、市販カーエアコン事業も強化していく。