ただ、どうもホンダ勢は“ある条件が重なるとエンジンストールしやすい”問題を内包しているようで、2番グリッド発進から序盤3位を走っていた野尻(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)ら数台がピットストップ時にロスタイムを被る状況があり、決勝最高位は武藤英紀(#41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の5位にとどまった。野尻がピットストップを順調に消化できていれば表彰台の可能性は充分にあったと思われるだけに残念だが、これは早晩、解決される問題だろう(野尻は決勝9位)。
全体に底上げされたホンダ勢のなかでも、マシンセッティングの面でいいところをつかんできているのがDOCOMO TEAM DANDELION RACINGということになる。特に光ったのは予選2位となったルーキー・野尻で、彼は前半戦の苦境下でも予選で健闘を見せていたが、今回の躍進は「エンジンとチームのマシンセッティング、両方によるものだと思います」と本人は分析。そして今回の速さは今後のコースでも普遍的に発揮できるものであるとの感触らしく、「これからも勝負できると思いますし、次のオートポリスはたぶんチーム的にもともと得意ですよね。さらにいけると思います」との展望を語っている。