MRTコープCEOが辞任表明、建設中の事故死受け…マレーシア

クランバレー大量高速輸送システム(KVMRT)の1号線(スンガイ・ブロー~カジャン線)工事現場で発生した事故で3人が死亡したことを受け、開発するMRTトランジット・コープ(MRTコープ)のアズハル・アブドル・ハミド最高経営責任者(CEO)が辞任する考えを明らかにした。

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クランバレー大量高速輸送システム(KVMRT)の1号線(スンガイ・ブロー~カジャン線)工事現場で発生した事故で3人が死亡したことを受け、開発するMRTトランジット・コープ(MRTコープ)のアズハル・アブドル・ハミド最高経営責任者(CEO)が辞任する考えを明らかにした。

アズハルCEOは8月19日、アリ・ハムサ会長に対して辞表を提出した。辞任することで3人の命は戻って来ないが、責任を取ると言明。事故の原因について、初期調査により建設業者が作業の安全手順に沿っていなかったことがわかったとし、現在もさらなる原因の究明が行われていると述べた。

一方でマレーシア建設請負業者協会(MBAM)は、事故により工事に遅延が出ているとし、建設スケジュールの見直しを求めていると明らかにした。

問題の事故は、18日20時半頃、セランゴール州コタ・ダマンサラの工事現場で38mあまりのコンクリート製の高架部分が38mの高さから落下。作業にあたっていた3人が下敷きとなり、全員の死亡が確認された。

事故原因の調査結果を待たずに企業トップが早々に辞任するのは極めて異例で、同CEOを称賛する声がインターネットなどで上がっている。一方、軽量高架鉄道(LRT)でもクレーン倒壊など建設中の事故が再三起きていることから、インフラ工事の進め方に対する疑問の声も上がっている。

広瀬やよい

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