スウェーデンの名門自動車メーカー、サーブ。破産から立ち直ったかに見えた同社が、再び経営危機に直面していることが分かった。
これは8月13日、現在のサーブの親会社、ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)社が明らかにしたもの。同社は、「資金が不足している状態」と公表している。
NEVS社は2012年6月、破産申請していたサーブを買収。その後、EVメーカーに転身させる計画を発表した。EV市販までの間、サーブブランドを継続させるため、2013年12月、サーブの経営破綻から2年ぶりに、サーブ『9-3』の生産を再開した。
しかし現在、サーブのスウェーデン・トロールハッタン工場では、9-3の生産を停止中。NEVS社は資金不足により、サプライヤーに部品代金を支払えておらず、部品の供給が止まったためだ。
8月13日、NEVS社は声明の中で、「会社が破産していないことは明言する。正確な時期は言えないが、サプライヤーに対する支払いも、行えるようになるだろう」とコメントしている。