【ジャガー XJR 試乗】極上のジェントルさ保つ高性能サルーン…島崎七生人

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グレード名に“数字”は表記されないから知らないとわからないが、今や2リットルの4気筒エンジンも擁するジャガー『XJ』。一方で『XJR』はその対極をなす、ハイパフォーマンスモデルだ。

搭載するのは、XJ中最強の、スーパーチャージド5リットルV8エンジンだ。“R”ということもあり、550ps/680Nmを誇る。0ー100km/h加速はわずか4.6秒で、これは同エンジンのFタイプ・クーペとは0.3秒だけ“後ろ”という差でしかない。トランスミッションは8速ATとなっている。

都内での短時間試乗だったが、XJRならではの極上の走りの一端を味わうことができた。何といっても印象深いのは、力強くウルトラスムースな加速で、意思をもってアクセルを少し強く踏み込むと、際限ないのでは!? と思わせられる加速を披露してくれる。しかもそれは新幹線がフル加速したならこうなのではないか? というようなスムースさで、かつてのダブルシックスを彷彿させるほど、でもある。音・振動はもちろん極力抑え込まれ、遠くからエンジンのいい仕事ぶりが伝わってくる程度。あくまでジェントルである。

乗り味もXJのイメージを損なわない快適でフラットなもの。ステアリングフィールも穏やか。前:265/35ZR20(99Y)、後:295/30ZR20(101Y)サイズのタイヤも履きこなしている。

ボンネットに開けられたルーバー始め、バッジ以外の外観上の差異も控えめ。全高も他のXJと変わらず1455mmにセットされている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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