トヨタ自動車は8月5日、2014年暦年のグループ(ダイハツと日野自動車含む)の世界販売計画を年初時点より11万台少ない1022万台(前年比2%増)に下方修正した。
このうち国内は8万台多い227万台(1%減)に見直したが、海外は19万台下方修正の795万台(4%増)とした。同日の決算発表の席で小西工己常務役員は、海外の見直しについて「タイなど新興国の地合が弱含みとなっているため」と指摘した。
トヨタは今年のタイの全体需要について、前年を31%下回る92万台と想定しており、自社の販売計画も2割程度減少の33万台としている。小西常務は、一部の新興国の悪化を「米国や日本で補っていきたい」と述べた。トヨタ単体では国内の販売計画を、当初より5万台多い155万台(2%減)に見直している。