BASF、上海のイノベーションキャンパスを拡張…研究開発を強化

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イノベーション・キャンパス・アジア・パシフィックでの研究開発の様子
  • イノベーション・キャンパス・アジア・パシフィックでの研究開発の様子

BASFは7月28日、中国の上海浦東(プドン)にあるイノベーション・キャンパス・アジア・パシフィックの拡張工事を開始した。9000万ユーロ(約124億円)を投じ、研究開発棟と補助施設を建設し、2015年末までに竣工する予定。

イノベーション・キャンパスは、BASFにとってアジア太平洋地域内で最も重要な研究開発センターで、ドイツ以外では最大規模の研究開発拠点の1つだ。今回の拡張によって、BASFのアジア太平洋地域の研究開発能力を強化。主に先端素材やシステムに注力すると同時に、自動車や建設、ニュートリション&ヘルス、ホームケア&パーソナルケアといった成長産業に貢献するフォーミュレーション、化学プロセスおよびエンジニアリングなど、新しい領域にも参入していく。

アジアには、このほか、日本、シンガポールおよび韓国にも研究開発センターを設置。インドにおけるイノベーション・キャンパス開設も計画している。BASFは、世界規模で研究開発費を拡大して、2013年の研究開発費は18億ユーロ(約2483億円)に達し、約1万650名の科学者と研究者が3000件の研究プロジェクトに従事している。

昨年の特許出願件数は1300件、世界中で約15万1000件の登録商標および知的所有権を有し、世界規模の特許資産指標では5回連続して1位にランクされている。

《纐纈敏也@DAYS》

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