セランゴール州のカリド・イブラヒム州首相に対する辞任圧力が高まっており、ハリラヤ(断食月明け大祭)明けにも州首相の交代に向けた動きがあると見られている。
情報筋が英字紙「ザ・サン」に明らかにしたところによると、18日に人民同盟(PR)構成党である人民正義党(PKR)が会合を行い、カリド州首相の後任としてアンワル・イブラヒム元副首相の妻であるPKR党首のワン・アジザ氏を推薦することで一致したという。
PKRと民主行動党(DAP)は、この決定を歓迎すると見られるが、汎マレーシア・イスラム党(PAS)内からはワン・アジザ氏擁立への異論が出る可能性がある。PRは数日内に次期州首相の候補者として申請を行い、9月にも州首相が交代するという。
「マレーシアン・インサイダー」によると、これまでカリド州首相の辞任に反対していたPASも辞任に同意したが、あるPASの幹部は女性を次期候補者として推薦することについては賛成できないとの考えを示したという。