【インターペット2014】ワンちゃんが主役…ドライブ中もVIP待遇できるカーグッズ

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低反発フロアクッション
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  • SEATMATとリード
 今年の「Interpets ASIA PACIFIC」は、自動車メーカーの出展が4社に増える。昨年のトヨタ、メルセデスベンツに加えて、ホンダ、ルノーも出展を決めた。

 以前から家電業界や住宅業界などの出展はあったが、自動車業界もInterpetsに注目する背景にはどのような理由があるのだろうか。かなり以前から犬用のシートベルトとして、犬を車に乗せたときに繋ぎとめる短いリードとハーネスは市販されており、ごく一部だが、ディーラーオプションとしてカタログに記載される製品も存在していた。しかし、これはアウトドアやSUVブームの中で、車の特徴を際立たせるワンポイントとしてあまたのオプションアクセサリーのひとつであって、いわば傍流に過ぎないものだった。

 しかし、ここ10年ペットブームの波は自動車業界へも押し寄せている。例えばホンダは2005年の東京モーターショーで「W.O.W CONCEPT」という愛犬といっしょにカーライフを楽しめるコンセプトカーを展示したこともある。助手席のグローブボックス部分を改装し、小型犬専用の「座席」がビルトインされた車を覚えている人もいるかもしれない。

 同社は2001年からペットといっしょに旅行やドライブを楽しむための専用情報サイトを開設するなど、古くからペットと車に注目していたメーカーなので、W.O.W CONCEPTは特殊な例といえるかもしれない。多くの飼い主は、愛犬と家族旅行を楽しみたいという自然な欲求から、車の購入時にペットを乗せることを考えた車種(ミニバンやSUV)を選んだり、ゲージやシートマットを工夫して車に積んだりしていた。暑さ対策やトイレ問題など、ときには日曜大工も駆使しながら、ペットショップや仲間同士で情報交換なども行っていたことだろう。

 そのうち、ペット用品メーカーもドライブや旅行を意識した便利グッズや小物を販売しだした。背景には、人気犬種がミニチュアダックスやトイプードル、ポメラニアンなど小型犬にシフトして、いっしょのおでかけがしやすくなったことがあるだろう。それと前後して、ペットOKとするホテルや旅館も増え、観光地でもドッグランの整備、ペットの一時預かりなど、ペット同伴を考えた施設やサービスを売りにするところも増えてきた。また、高速道路のSA/PAもドッグランを整備するところも増えてきたことなども、長距離移動をしやすくさせている。

 そして、今年のInterpetsでは冒頭に述べたように「お出かけ」が注目点。トヨタはかなり大きな展示スペースを確保してさまざまな提案をするようだ。ホンダは、シートマットやハーネスなど新開発の製品を展示し、おでかけのテーマごとの提案を行うという。また、F1の表彰台を模した撮影ブースで愛犬の写真を撮ったりもできるそうだ。

 ホンダが展示する新製品は、3月にさいたまスーパーアリーナで開催された「わいわいペットフェスタ」に参考展示していた試作品の中から商品化が決定した、ペットシートマット、ISOFIX対応のリード、低反発フロアクッション、シートカバーと一体化した簡易ケージ、車のボディに貼り付けるエンブレム(ほねや足跡など)の5つだそうだ。このように説明してくれたのは、ホンダアクセス 開発推進室 シニアエキスパートでこれらの商品の開発にも関わった礒野登希夫氏だ。礒野氏は、「ペットフェスタ」での参加者の意見を参考に、ペットシートを分割可能にしたり、クッションの材質を工夫したりと改良を加え、純正アクセサリならではの品質と安全性が自慢だという。

 なお、礒野氏自身も犬を飼っており、歴代の自分の車はペット仕様にしているという愛犬家だ。

 ある統計によれば、子どもにかける教育費とペットにかける費用は同じレベルだという。また、犬を飼っている人のおよそ半分は、自動車を購入するときに犬が乗ることを考えて選んだという。考慮するだろうと答えた飼い主を含めると実に90%近くが、車の購入に際して愛犬のことを考えている。

 Interpetsへの自動車メーカーの出展は、このような利用者ニーズに応えるため、アピールする意味もあるが、業者が集まるB向けのイベントとしても注目しているという。自動車メーカーは、ペットオーナーのニーズを満たす商品開発やサービス開発には、単独で参入するより、適切なパートナー企業とのノウハウの共有、販路の確保、イベントやレジャー施設等との協業によるペットと車のための環境づくりが不可欠と考えているからだ。

 礒野氏によれば、ホンダでも、高速道路のSA/PAのドッグランでグッズ販売のイベントを企画したり、ショッピングモールでアウトドアブランドと共同のイベントを開催したりして、ペットとのおでかけや旅行を、アクセサリだけでなく愛犬と楽しむ場も提供する取り組みに力を入れている。

 今年のInterpetsは、家電業界、住宅業界、自動車業界など異業種の出展も増え、バリエーション豊かな展示を楽しめると同時に、飼い主の意見をこれらの業界に届けるよいチャンスでもあるのではないだろうか。

【Interpets 2014 Vol.5】ペット市場と自動車業界の関係――愛犬といっしょにドライブは常識

《編集部@RBB TODAY》

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