日本自動車工業会の池史彦会長は7月15日の定例会見で、リコール件数が増加していることについて「リコールそのものが悪いことではなくて、リコール制度は1件1件の事故をなくす、安全性を担保するという制度としては大きく機能していると思う」との見方を示した。
池会長は「各社とも不具合を出さないよう鋭意努力しているが、何か不具合があった時には迅速かつ早急に安全を確保するという意味でリコール制度を活用している」とした上で、「もちろんご迷惑をおかけするという意味では消費者の皆様に申し訳ないが、制度としては大きく機能している」と述べた。
リコール台数が大規模化していることに関して「ひとつには部品の共通化がある。また特定のデバイスにおいては供給元が少ないので何か起きるとそれが複数社にわたって影響を及ぼしてしまう」と説明した。
また会見後、池会長は報道陣の囲み取材に応じ、『フィット ハイブリッド』が発売から10か月間で4回のリコールを届け出たことについて、「回数が多いのは申し訳ないと思うが、真摯にやっている。やはり技術的なところの至らなさがあったことは反省をしている。それを良くしようとしている」と語った。