古野電気が発表した2014年3-5月期(第1四半期)の連結決算は、当期純利益が13億1800万円となり、黒字転換した。前年同期は4億0900万円の赤字だった。
売上高は舶用事業が好調で、前年同期比22.4%増の204億3900万円と大幅増収となった。
舶用事業では、良好な市場環境を背景に、漁業市場向けの売上がほぼ全ての地域で増加した。商船市場向けの売上高も、アジアを中心に増加した。プレジャーボート市場向けは、回復傾向が続いた北米での販売が堅調だったが、欧州では低調に推移した。
産業用事業はカーナビ搭載モジュールが低調だったが、ETC車載器や生化学自動分析装置の中小型機が伸びた。
収益では、増収などの効果で営業利益は12億2300万円の黒字に転換した。前年同期は4億1900万円の赤字だった。経常利益は16億2600万円だった。
通期業績見通しは上方修正した。売上高は前回予想より40億円増の840億円、営業利益が2億円増の25億円、経常利益が3億円増の28億円、純利益が6億円の19億円となる見通し。