【光岡 リューギ 発表】ピアノ調律師のごとく…細やかに立てつけを調整

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光岡・リューギ
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光岡自動車は、『ビュート』と『ガリュー』の間に位置する、ミドルサイズセダンの『リューギ』の発売を開始した。

同社青木孝憲開発課課長は、光岡のクルマ作りについて、「美しくてクラシカル(なデザイン)でありながら、現代の水準で気軽に安全に乗ってもらいたい。そして、そのスタイルは、人と同じものはつまらない。未来的で先鋭的なクルマが多い中、頑固といわれても、自分たちが培ってきた技術、心構え、表現、スタイルを貫いたものを“創ろう”という想いがある」と述べる。

その一例が、大型のフロントグリルや、水平基調のメッキバンパーだ。これらはクラシックスタイルの象徴として採用された。

また、「フロントボディやリアボディは、鉄板プレスでは表現しきれない凹凸や細かな表情を再現するために、デザイン性を優先して、FRPで成形している」という。具体的には、「材料の積層を丁寧に行い、樹脂を含浸させて、空気を抜く作業を、手で行いながら材料と樹脂を融合させて成形している」と説明。

FRPの特性でもある若干の収縮に対しては、「この収縮を加味して、組み立て時に、まるでピアノの調律師が音色を作っていくように一台一台立て付けの調整を行っている」とコメント。

最後に青木氏は、「このようにして、リューギは約30日かけて1台が完成する。大量生産車では考えられないほど非効率的だが、これこそが私たちが“創りたい”クルマなのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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