無色透明でブルーライトカット、横浜ゴムがハードコート材を開発・市販へ

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横浜ゴム、紫外線硬化型ハードコート材「HR380-550G」を販売開始
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横浜ゴムは、パソコンやスマートフォンなどのディスプレイから発せられるブルーライトをカット(減衰)できる紫外線硬化型ハードコート材「HR380-550G」の販売を開始する。

新製品は、横浜ゴムが開発した「青色光選択反射」技術を採用しており、無色透明なのが特徴。昨年末に先行して市場投入した、青色光選択カット品「HR375-1」が主にスマートフォンの後貼り保護フィルムを主用途としているのに対し、新製品は無色透明性を維持しながら、450ナノメートル付近の波長域を大幅にカットする。これによって全体のカット率を向上させる特徴を活かし、主にディスプレイ用部材向けでの採用を目指す。

塗料(ハードコート材)、フィルム(ハードコート付きフィルム)の2タイプの仕様を設定、ユーザーの要望に対応する。

ブルーライトは紫から青色に見える、短い波長の可視光線で、他の可視光線のように角膜や水晶体で吸収・散乱されることなく網膜まで達する割合が多いことから人体に悪影響を与える可能性が指摘されている。ブルーライトカット機能を持つ様々な製品が販売されているが、その多くが青色光を、広い範囲で吸収してカットするために黄色味を帯びたり透過率を抑えたりしており、色彩再現性や美観性が損なわれるデメリットがあった。

同社が開発した「青色光選択反射」技術はディスプレイ内部から発する光線のうち、450ナノメートルを中心としたブルーライトをコーティング層で反射させてカットすると同時に、ディスプレイ表面で自然光に含まれる青色光の反射を利用し、青色を補う仕組み。これによりブルーライトカットと高い水準での透明性の確保を両立した。

同社は今後、積極的に国内外で同技術を活用できる市場を開拓し、世界トップクラスの電機メーカーへの販売展開も目指す。

《レスポンス編集部》

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