インド PSLVロケット打ち上げを3分間延期、宇宙ゴミを回避

宇宙 テクノロジー
第1発射台に準備されたPSLV-C23(Credit:ISRO)
  • 第1発射台に準備されたPSLV-C23(Credit:ISRO)
  • 準備棟から第1発射台へ移動中のPSLV-C23(Credit:ISRO)
  • 準備棟でフェアリングの準備を終えたPSLV-C23(Credit:ISRO)
  • 第3段、第4段の結合(Credit:ISRO)
  • 衛星とロケット上段のインテグレーション(Credit:ISRO)

2014年6月28日日本時間12時22分、インド宇宙研究機関 ISROは、『Polar Satellite Launch Vehicle:PSLV』ロケット23号機の打ち上げ49時間前カウントダウンを開始した。PSLV-C23は、6月30日午後1時22分(日本時間)に打ち上げられる。

フランスの地球観測衛星SPOTシリーズの最新型で、分解能1.5メートルの光学地球観測衛星「SPOT 7」やドイツ、カナダ、シンガポールの超小型衛星などを打ち上げるPSLV-C23号機は、インド・シュリーハリコータのサティシュ・ダワン宇宙センターから日本時間6月30日午後1時19分の打ち上げを予定していた。

午後1時22分予定と打ち上げ時刻が3分間延期された理由について、インド大手日刊紙ザ・タイムズ・オブ・インディア紙は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)を避けるためと報じた。ISROサイトでは、公式に延期の理由を説明していないものの、6月27日に行われたミッション準備評価の際に評価委員から勧告があったという。スペースデブリは、ロケットの飛行経路や展開される衛星に接近する可能性があるため、打ち上げ時刻の変更を行ったと、ISROのラダクリシュナン機関長は述べている。

現在のところ、わずかな延期以外にPSLV-C23の打ち上げ準備に支障はないと見られ、発射台で準備中の画像も公開されている。ISROサイト(http://www.isro.org)では、日本時間6月30日午後12時45分から打ち上げライブ中継を開始する予定だ。

《秋山 文野》

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