JR東海は6月26日、従来より高精度の雨量レーダー(XバンドMPレーダー)を活用した独自システムを、東海道新幹線沿線の保線所に試験導入すると発表した。
同社によると、国土交通省が整備を進めているXバンドMPレーダーからの情報を東海道新幹線の路線図に重ね合わせた独自システムを開発し、総合指令所に試験導入している。7月からは沿線20カ所の保線所にも試験導入する。
従来のCバンドレーダーは5分周期・1km四方で観測しているが、XバンドMPレーダーは1分周期・250m四方での観測が可能。観測から配信にかかる時間も従来の5~10分より大幅に短い1~2分になるという。
東海道新幹線では沿線59カ所に雨量計を設置して降雨量を測っており、基準値に達した場合は70km/h徐行や運転見合わせの運転規制を行っている。JR東海はXバンドMPレーダー情報を活用した独自システムを集中豪雨時における早期の警備体制構築に活用していきたいとしている。