東海道新幹線のマルタイ、改良型に交換へ

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2015年度から4年かけて導入する改良型マルタイは、脱線防止ガードの転換作業を行わずに砕石の突き固め作業ができるようにする。
  • 2015年度から4年かけて導入する改良型マルタイは、脱線防止ガードの転換作業を行わずに砕石の突き固め作業ができるようにする。
  • 改良型マルタイは固定ジャッキも装備。脱線時の早期復旧を可能にする。

JR東海は6月26日、東海道新幹線で使用している保守用車「マルチプルタイタンパー(マルタイ)」を改良型に取り換えると発表した。保線作業の安全性向上や効率化を図る。

マルタイは砕石の突き固め作業を行う保守用車。これによりレールのゆがみを是正し、列車の高速走行時の安全性向上と乗り心地の確保を図る。

東海道新幹線は地震対策として脱線防止ガードがレールに沿って取り付けられており、突き固め作業の前にガードの転換作業を行う必要がある。改良型マルタイは、突き固め作業に影響しない位置まで突き固めユニットを移動できる構造を採用。これによりガード転換作業を不要にする。また、マルタイが脱線した際、早期の復旧が可能となるよう復旧用の固定ジャッキを車両に装備する。

JR東海は2015年度から4年間かけ、東海道新幹線のマルタイ全10両を取り換える予定としている。

《草町義和》

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