金属以外の危険物も検出…中部国際空港、ミリ波パッシブイメージング装置の実証試験

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実証試験のイメージ
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中部国際空港(セントレア)は、6月23日からミリ波パッシブイメージング装置の実証試験を開始する、と20日付けで発表した。同空港は、今回の実証試験でセキュリティレベルの向上を図る。

この実証試験は、同空港の国内線保安検査場(制限エリア内)で行われる。試験の日程は、2014年6月23日~26日11時00分~17時00分と、7月1日~3日11時00分~17時00分の2回にわたって実施される。

試験の方法は、上記検査場を利用する一般旅客及び空港従業員のうち、試験の主旨に同意して協力する人を対象に、本装置の前で5秒程度静止してもらい撮像する。

所要時間は、アンケートの回答も含め5分程度。撮像される画像は、体型が明確にならないように、ぼんやりした画像となっており、プライバシーに配慮し、ミリ波電波及び同装置は、人体には一切無害である、としている。

この試験の実施機関は、責任機関が東北大学で、参画機関としてマスプロ電工・中央電子が参加する。

この試験への参加は、任意となっているので、航空機出発まで30分以上の余裕時間ある人で、この装置に興味がある人に協力を呼びかけている。

今回の実証試験は、文部科学省による「犯罪・テロ対策技術等を実用化するプログラム」の対象事業として、「ミリ波パッシブイメージング装置の開発と実用化」プロジェクトが東北大学の主導により進められている。

本装置は、金属物以外の危険品の検知にも有効であり、セキュリティレベルの向上に繋がることから、性能検証のための実証試験に同空港が協力することとなった、という。

《山内 博》

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