日立建機は6月24日、ハイブリッドシステムを搭載したホイールローダ「ZW220HYB-5B(標準バケット容量3.4立方米、運転質量18.2トン)を開発したと発表した。
ZW220HYB-5Bは、ZW-5シリーズの「ZW220-5B」をベースに、ディーゼルエンジンで発電機を駆動し、発電された電気を走行電動モータに供給するハイブリッドシステムを搭載。従来のパワートレインのようなトルクコンバータやトランスミッションが存在せず、動力伝達のエネルギーロスを大幅に低減する。
さらに、減速時の回生エネルギーを電気として蓄電器に回収し、加速時の駆動力に再利用するほか、油圧システムをさらに高効率化。従来機の作業性を損なうことなく、燃料消費量とCO2排出量を大幅に低減している。
ZW220HYB-5Bは、今後各種性能試験を実施した後、2015年春の市場投入に向けて、準備を進めていく。