韓国のヒュンダイモーター(現代自動車、以下、ヒュンダイ)は5月29日、韓国で開幕した釜山モーターショー14において、『ベロスター・ミッドシップ』を初公開した。
同車は、ヒュンダイの小型スポーツクーペ、『ベロスター』をベースに開発されたコンセプトカー。WRC(世界ラリー選手権)参戦マシン、『i20 WRC』の開発も手がけたヒュンダイのハイパフォーマンス部門が、ベロスターの高性能モデルを提案する。
そのハイライトは、車名の通り、ミッドシップレイアウトへの変更。ベロスターの市販車は、FF駆動が基本。ヒュンダイのハイパフォーマンス部門が、これをエンジン・ミッドシップ搭載の後輪駆動車に変身させた。
ミッドシップに搭載されるのは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「GDI」。各部のチューニングにより、最大出力は300psまで引き上げられる。
軽量なアルミ製サスペンションや強化シャシーを採用。室内は、後席や荷室部分にエンジンが置かれるため、2シーター化した。ヒュンダイによると、コーナリングの際、理想的な前後重量バランスとハンドリングバランスを実現するという。
このベロスター・ミッドシップ、市販化の計画はない。ヒュンダイは、「ベロスターのシャシーの可能性を提示したコンセプトカー。ミニスーパーカーだ」と説明している。