トヨタ自動車が5月8日に発表した2014年3月期連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が前期比74%増の2兆2921億円となり、6期ぶりに過去最高を更新した。
トヨタ自動車の小平信因副社長は同日、都内で開いた決算会見で6年前と比べ経営を取り巻く環境が大きく変わっていると指摘。
その上で「2008年3月期以来の何年にもわたる販売店、仕入れ先の皆様と一緒になってやってきた営業面の努力、原価改善の努力の結果として、こういう営業利益になったと評価している」と述べた。
一方、営業利益予想が前期並みにとどまる見通しの今期については「持続的成長のスタートラインから一歩踏み出す年と位置付けている。今のトヨタを超えるイノベーションに向けた先行、先端領域への投資、人材育成、TNGA、仕事の仕組み改革など、競争力強化のための先行投資を重点的に確実に進めていく」と語った。