MH370便失踪、マレーシア運輸省が調査報告書を発表…内容に物議

運輸省は1日、マレーシア航空(MAS)MH370便が3月8日未明に消息を絶った事件に関する調査報告書を発表した。またコックピットと管制塔との音声記録も公開された。

エマージング・マーケット 東南アジア

運輸省は1日、マレーシア航空(MAS)MH370便が3月8日未明に消息を絶った事件に関する調査報告書を発表した。またコックピットと管制塔との音声記録も公開された。

報告書は、4月9日に作成されたもので、事件や捜査の経過について書かれているが、目新しい情報の発表はなかった。運輸省は航空機にリアルタイム追跡システムを導入することで、今度同様の事件が起こった際は航空機の捜査時間の短縮につながると分析した。

「マレーシアン・インサイダー」は、報告書が疑問に答えるものではく、さらなる疑問を生む内容となっていると指摘。▽ホーチミンの管制塔から飛行機が消えた報告を受けたのにも関わらずなぜ、民間航空局(DCA)とクアラルンプールの管制塔はマレーシア軍に知らせなかったのか▽航空機が行方不明になってからなぜ捜査を開始までなぜ4時間かかったのか▽ヒシャムディン・フセイン運輸相代行はレーダーで記録された航跡では引き返そうとしたような動きがあったと発表したが、なぜ王立マレーシア空軍(RMAF)は認めようとしないのか…などの疑問を生じさせていると指摘した。

またCNNもエールフランス航空447便が行方不明となり、大西洋で墜落した事件の調査報告書は128ページにも上っていたが、MH370便はわずか5ページだと指摘した。

広瀬やよい

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