商船三井が発表した2014年3月期連結決算は、最終利益が573億円と3期ぶりに黒字となった。
売上高は前年同期比14.6%増の1兆7294億円と増収となった。営業利益は410億円の黒字、経常利益が549億円の黒字となった。
ドライバルク船事業は、鉄鉱原料船、木材チップ船、電力炭船などの長期契約による安定的な収益に加え、前期に実施した事業構造改革の効果で黒字化した。
油送船・LPG船事業は、油送船が低迷、損益は改善したものの、赤字となった。LPG船は長期輸送契約による安定収益を確保、前期と同水準の利益を計上した。
自動車船事業は、アジア域内をはじめとした三国間輸送、欧州から中国向け復航貨物を取り込み、損益が大幅改善した。
コンテナ船事業は需給環境が悪化、特に大型コンテナ船の投入が相次いで欧州航路と南北航路の運賃が大幅に下落し損失を計上した。
フェリーは増収増益となった。内航は、エネルギー輸送需要が落ち着いたため、減収となったものの、配船効率の向上で増益となり、フェリー・内航事業全体は増収増益となった。
今期の通期業績見通しは売上高が同4.1%増の1兆8000億円、営業利益が同31.4%増の540億円、経常利益が同27.3%増の700億円、純利益が同4.5%増の600億円を予想する。