三菱電機が発表した2014年3月期の連結決算は、税引前純利益が前年同期比282.2%増の2489億円と大幅増益となった。
売上高は全てのセグメントで増収となり、同13.7%増の4兆0543億円となった。
自動車機器事業は、北米・国内の新車販売市場が好調なことや、中国での日系自動車メーカーの販売増加に加え、円安の影響もあって受注・売上とも前年度を上回った。電子システム事業は、電子事業、宇宙事業の大口案件の減少により、受注は前年度を下回ったものの、宇宙事業の既受注案件の進捗により、売上は前年度を上回った。
半導体事業は、民生用・産業用・自動車用・電鉄用パワー半導体などの需要増加に加え、円安の影響もあり、受注・売上とも前年度を上回った。液晶事業は、車載用途製品の需要増加により、受注・売上とも前年度を上回った。
営業利益は産業メカトロニクス部門、情報通信システム部門、電子デバイス部門、家庭電器部門の増益などで同54.6%増の2351億円となった。
当期純利益は同120.8%増の1534億円となった。
今期の通期業績見通しは、売上高が同3.1%増の4兆1800億円、営業利益が同6.3%増の2500億円と増収増益となる見通し。税引前純利益が同4.4%増の2600億円、当期純利益が同14.0%増の1750億円を予想する。