今治造船、スペイン船会社から最新鋭LNG船2隻を受注

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今治造船、スペインElcanoからLNG船2隻を受注
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今治造船は、スペインで、最新鋭17万8000立方メートル型LNG船2隻の造船契約を締結したと発表した。

今回のLNG船は、MILNGカンパニー発足以前からの継続案件で、三菱商事が協力して、今治造船が受注したもの。LNG船2隻は、今治造船の西条工場で建造し、2017年に竣工、スペイン船社のElcanoを経由して、スペイン最大のガス会社Gas Naturalによるプロジェクトに投入される予定。

今回受注したLNG船は、新パナマ運河や多様化するLNGマーケットを見据え、実績船のキャパシティ15万4000立方メートルから17万8000立方メートルへ大幅に拡大した。カーゴコンテイメントシステムにはGTT MarkIII Flexを採用し、BORも0.15%から0.1%まで低減、再液化装置を備えることで運航のフレキシビリティ性も確保した。

また、二機二軸の採用、船型の最適化に合わせ、推進機関に、高効率のフューエル・ガス・サプライ・システムを備えたME-GIエンジンを採用することで、燃費性能を従来のスチームタービン船から40%近く改善する。

今治造船では、シェールガス革命以後、多様化するLNGトレードに対して柔軟に対応できる高品質で、環境にも優しく、船員の評価の高いLNG船を建造するとしている。

《レスポンス編集部》

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