住友化学、リチウム電池向けセパレーターの生産能力増強…テスラ モデルS向けなど好調

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住友化学は、大江工場(愛媛県新居浜市)のリチウムイオン二次電池用セパレータ「ペルヴィオ」の生産能力を、今春に現状比約1.7倍、今年秋には同1.9倍と順次引き上げ、2015年春までに従来比約2.3倍に増強する。

リチウムイオン二次電池は、高容量化しており、同時に発火など懸念される中で安全性確保がテーマとなっている。同社の「ペルヴィオ」は、高容量・高エネルギー密度を持つパナソニックの円筒型リチウムイオン二次電池への採用を通じて、米国・テスラモーターズの高級EVセダン「モデルS」にも搭載されている。

テスラの「モデルS」は、北米や欧州で販売台数が急速に拡大しており、今春からは日本を含むアジアでも納車が開始される予定。

住友化学は、2006年にセパレータの生産を開始し、これまでも段階的に大江工場の生産能力を増強してきた。テスラ向け需要拡大などを背景に、今回さらに生産能力拡大を決定した。

住友化学では、世界規模の課題解決につながる「環境・エネルギー」事業を次世代事業開発における重点分野の一つと位置付けている。効率的なエネルギー利用を支える電池関連部材は、「ペルヴィオ」をベースとした事業クラスターを確立、革新的な技術開発と事業強化を図っていく方針だ。

《レスポンス編集部》

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