三菱自動車は20日に開幕した北京モーターショー14で、『コンセプト GC-PHEV』と『コンセプト XR-PHEV』を中国初公開した。同社は中国において、車体事業だけでなくエンジン事業も展開。これまでのモーターショーでは各社独立していたが、今回は初めて、三菱汽車銷售、広汽三菱汽車、東南(福建)汽車工業と共同でブース出展を行った。『コンセプト GC-PHEV』は、3リットルV6スーパーチャージドMIVECエンジン、8速AT、高出力モーター、大容量バッテリーなどを搭載されたFRタイプのPHEVシステムを搭載。環境性能と走破性を両立させたフルタイム4WDの次世代ラージSUVだ。一方、『コンセプト XR-PHEV』は、1.1リットル直噴ターボエンジンなど、軽量・高効率なFFタイプのPHEVシステムを搭載した、軽快なフットワークを実現した次世代コンパクトSUV。どちらも昨年の東京モーターショー13で世界初公開され、注目を集めた。益子修社長は「我々の先進環境技術やグローバルでの市場投入を通して得られた情報は、中国が取り組む自動車の環境対応策に大きな役割を果たせると自負しており、新エネルギー車の導入について検討を開始した」と述べ、将来的に電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車を投入する考えがあることを示した。重点市場と位置付ける中国で、30万台の販売目標を掲げる同社。40年間に渡るEV研究やSUVタイプとしては世界初となるプラグインハイブリッド『アウトランダーPHEV』の知見を活かし、シェア拡大を図る構えだ。
【無料資料DL】「オート上海2025」上海モーターショー現地レポート&報告会プランを発売! PHEVの増加トレンドとITブランド動向はいかに? 2025年4月9日 株式会社イードは4月23日から5月2日まで中国・上海で開催される…