ルフトハンザドイツ航空のオットーF.ベンツ日本支社長は3月31日、1978年以来の就航を果たした羽田空港内で報道陣と懇談し、成田空港とのすみわけについて「成田で満たすことができる需要はある」との考えを示した。
ルフトハンザは羽田空港の国際線発着枠拡大を受けてフランクフルトおよびミュンヘンの直行便を開設、いずれも3月30日から運航を開始した。これに伴い成田-ミュンヘン路線を休止、成田-フランクフルト路線は関西国際空港経由へと変更された。
ベンツ日本支社長は「成田にも必ず需要がある。お客様の中には成田空港に近いところで仕事や生活をされている方がいる。また成田に関しては早いスロットを活用することができる」と指摘した。
その上で「例えば午前中であれば成田からフランクフルト、12時台であれば羽田からミュンヘン、あるいは14時台なら羽田からフランクフルトといった選択肢を我々は提供することができる。さらに全日本空輸との共同運航便を加えるとより幅広い選択肢の中からお客様が自由に選ぶことができる状況を整えることができる」と述べた。
なおルフトハンザでは7月21日から10月25日の間に、成田、関空からそれぞれ1便ずつフランクフルトへの直行便を運航することにしている。